コロナ罹患後症状/後遺症(息切れ・動悸)専門外来
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新型コロナ罹患後症状/後遺症による息切れ・動悸の専門外来とは
新型コロナウイルスに感染し治癒した後でも、罹患後症状(後遺症)として、多種多彩な症状が持続することがわかってきました。
なかでも“息切れ・動悸”は、感染後半年しても入院治療した方の30%以上、軽症の方を含めても12%で持続する最も高頻度で治りにくい症状です(2021年12月の厚労省研究班報告:https://www.mhlw.go.jp/content/000860932.pdfなど国際報告含め)。
この息切れ・動悸は、比較的重度の方が多く、日常生活に多大な影響を及ぼすにもかかわらず、その治療法はいまだ確立されていません。
当外来は、新型コロナ罹患後症状/後遺症による“息切れ・動悸”に特化した診療を行います(脱力や脱毛、嗅覚低下、めまい、筋肉痛などの診療は申し訳ありませんが対応できません)。
息切れや動悸の原因となるのは肺障害だけでなく、隠れた病態として、血管炎、気道障害、心臓・心筋障害などがあります。
専門的な観点から、症状に応じた各種検査を行い、それぞれの患者さんの病態や機序をできる限り追及したうえで、現時点でベストの治療法を提案したいと考えています。
対象の患者さん
新型コロナ感染後2か月経過しても息切れや動悸が残る方で、レントゲンで肺に影がない方
対象とならない患者さん
- 新型コロナ感染の既往がない方
- 感染から2か月以内の方
- 後遺症の症状として、疲労感、めまいや嗅覚障害、脱毛などが主な方
- 肺の画像診断(レントゲンやCT)で、肺に明らかな障害がある方(←申し訳ありませんが、肺そのものの障害(=CTで肺炎が残る)に関しては、現時点で有効な治療法は提案できません)
- 発熱している方など体調不良の方
担当医
責任者:免疫・アレルギーセンター長 谷口正実(専門は難治性喘息、気道疾患、血管炎などで、9つの国際国内ガイドラインや診療の手引きを担当、国民のための名医ランキング2021-2023(桜の花出版)呼吸器内科部門全国2位
外来日
毎週月曜日の午後
受診方法(まず保険診療の範囲で検査や診療を行います)
- 受診中の医療施設から紹介状をもらい、当外来を電話予約してください。
- 検査データや画像(CTなど)も必要ですので、できるだけご持参ください。
- 紹介状がない場合も受診可能ですが、その場合は初診料が別途5,000円必要です。
- 検査の結果によっては、一部の方で、保険外となる有効な治療法を提案する場合もあります。
検査費用
- 保険診療で行います。ただし、病態を正確に把握するための検査が多種類必要となるため、保険診療内でも20,000~30,000万円以上必要となる場合があります。
- 初回受診時に、コロナ感染に対する免疫応答能をみるための血液検査(COVIDに対するIgG、IgA)も必要ですが、これは保険外検査(5,000円)になります。