PSMA-PET検査予約受付開始のお知らせ

2024.07.10

9月20日（金）より検査を開始いたします。
検査をご希望の方はかかりつけの医療機関より検査の予約をお願い申し上げます。ご予約の手順は下記「医療関係者の皆様へ」をご参照ください。

PSMA-PET 検査について

PSMA-PET（前立腺特異的膜抗原標識ポジトロン断層撮影）は、前立腺がん細胞に高発現する膜タンパク質であるPSMAに結合する放射性トレーサー(⁶⁸Gaまたは¹⁸F)を標識し放射性医薬品として投与し体内分布をPET-CT装置で撮像することで、がん細胞の位置を正確に特定することができる画像検査です。撮影された画像を放射線科専門医が読影し、前立腺がんの位置や広がりを評価します。

日本では年間9万人以上が前立腺癌に罹患しており、男性で最も多い悪性腫瘍です。高リスク前立腺がんは、手術や放射線治療後に早期の遠隔転移が発生することが1割程度あります。これらは従来の診断では検出できません。今回、導入したPSMA-PETでは、このような病変を、より高い確率で診断することができ、より適切な治療が選択可能になります。

主な有用性

治療前にPSMA-PETを行うことで前立腺がんの進行度や広がりを正確に評価することができ、病期分類の精度を向上させます。これにより、適切な治療方針の決定が可能となります。

また、治療後経過観察中に血中PSA（前立腺特異抗原）レベルが上昇した場合に、PSMA-PETが再発部位を特定するのにも役立ちます。

MRIとPSMA-PET画像

MRIでは小さな病変の診断が困難な場合があり、PSMA-PET検査を行うことで診断精度向上します。

Frumer M et al. Abdom Radiol (NY). 2020

検査費用

現在のところ保険収載されていない検査であるため自由診療での検査になります。

検査費用　25万円(税込み)

医療関係者の皆様へ

平素より湘南鎌倉総合病院先端医療センターPET/SPECT検査室への格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます。9月20日（金）より、PSMA-PET検査の受入れを開始いたします。国内では保険未適応検査のため自由診療で検査を承っております。受診者様への最適な医療の提供および、先生方の診療の一助となれますよう努めて参りますので、ご活用いただけますと幸いです。