日帰り手術センター
特徴
短い入院期間で可能な限り低価格に、良質な医療を受けたい、そんな現代人の医療ニーズに対応するため1995年に日本で初めて日帰り手術センターを開設しました。開設当初は外科単科の利用でしたが徐々にニーズは拡大し、現在は婦人科・眼科・形成外科・脳神経外科など複数診療科が利用しています。また手術同日入院の利点を利用し、日帰りのみならず短期滞在手術、検査や治療の短期入院の窓口としても活用されています。
対象疾患と手術・検査一覧
※下記疾患を日帰り~数日間の短期入院で手術を行っております。
外科 | 鼠径ヘルニア、痔核、慢性虫垂炎、甲状腺腫瘍、乳腺腫瘍、シャント造設、腹腔鏡下胆嚢摘出、胆石症 |
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婦人科 | 子宮頚部異型性、子宮頸がん、子宮内膜ポリープ、子宮筋腫、子宮体癌、卵巣腫瘍、卵巣がん、稽留流産、子宮脱 |
眼科 | 白内障 |
形成外科 | 腫瘍摘出、眼瞼下垂、リンパ節生検 |
脳神経外科 | 手根管症候群、椎間板ヘルニアに対する神経根ブロック、脳血管造影検査 |
泌尿器科 | 前立腺針生検、スペーサー挿入、金マーカー留置 |
循環器科 | 心臓カテーテル検査 |
歯科口腔外科 | 抜歯:口腔内腫瘍など、インプラント |
スポーツ総合診療センター | 抜釘 |
耳鼻いんこう科 | 鼓膜形成 |
※青字は、日帰りが可能な手術ですが医師の判断によって入院となる可能性がございます。
※黒字は、数日間の入院が必要となります。
診療時間
月~土曜日 8:30-17:00 土曜日 8:30-17:00
メリット
①日常生活の延長線上で手術ができます
- 手術当日または数日間で退院できるので、入院のベッドを待つ必要がなく、診断から手術まで短期間で対応できます。
- 全ての日帰り手術に治療計画が立てられており、患者様自身も治療の流れを把握しやすく、主体的に診療に参加できます。
- 患者様にとっても生活スタイルを大きく制限する事がないため、お仕事が忙しい方、小さなお子さんを抱えたお母さん、学生さん等、長期間家を空けられない方に適しています。
②体への負担が軽くすみます
- 近年、麻酔や手術を安全なものにする研究が進み成果をあげています。
- 術後の生活復帰も早まり、早い人では手術の翌日に職場や学校に復帰できます。
③気持ちの負担が軽くすみます。
- 仕事や家事の段取りを整えたり、子供の世話を誰かに頼んだり等の負担が少なくてすみます。
- お年寄りやお子さんでは、家族と離れる期間が短いので、精神的な負担が少なくてすみます。
- 入院負担が少ないので治療費が安くすみます。
※短期滞在手術は、患者様の理解が何よりも大切です。
わからないこと、不安に思うことは、遠慮なくお聞きください。
手術決定からの流れ
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外来受診
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術前検査
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手術前面談
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手術当日来院
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手術
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手術後安静
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帰宅または入院
スケジュール
手術前
- 医師の診察、必要な検査を行います
- 検査結果の評価、手術の決定をします
※医師の診断により、お受けできない手術もあります
- 麻酔の種類によって、麻酔開始の診察があります。
- 短期手術について、手術の流れを説明します
- 手術前のオリエンテーションを行います
- 来院時間を電話またはLINEでお知らせいたします
手術当日
- 手続きなしで、A棟5階52番日帰り手術センターに直接お越しください
- <マイナ保険証をお持ちの方へ>
当日、1階エントランスでマイナタッチして頂き、5階52番日帰り手術センターへお越しください - 手術前の処置、準備をします
- 麻酔・手術を行います
日帰りの場合
- 痛みや状態が安定しているか、飲水・歩行・排尿が可能であるか確認します
- 医師が帰宅の許可を出します
- 帰宅後の生活についてオリエンテーションをします
入院の場合
- そのまま病棟に移動となります
- 付き添いの方は、入院手続き終了後、病棟でお待ちください
- 手術翌日、痛みや状態が安定しているか、飲水・歩行・排尿が可能であるかを確認し、医師が退院の許可を出します
- 歩けるまたは手術前と同程度の活動が出来る
- 吐き気がなく、水分や食事摂取が出来る
- 自然に排尿できる
- 痛みがコントロール出来ている
- 持続した出血がない
上記条件を満たしている
- 会計窓口で会計を済ませ、帰宅となります
- 医師の指示にもよりますが、早い方では手術の翌日から復帰が可能です
日帰り手術Q&A
日帰りか入院は自分で選択が可能ですか?
あらかじめ、手術内容や検査結果を考慮し、日帰りが可能かどうか医師が判断します。
手術後に、医師が帰宅してもよいか診察をしてからの帰宅となります。
患者様が不安な場合は医師と相談し入院となる場合があります。費用はどのくらいかかりますか?
手術・検査症例、ご本人の保険の費用負担によって異なりますが基本的な入院日数や費用の概算の提示は出来ます。52番日帰り手術センター受付スタッフにお問合せください。
【重要】手術前の食事制限はなぜ必要なのでしょうか?
手術ではご本人の意識下では起こりえない状態が発生します。一番危険なのは誤嚥です。胃に消化されないものが残っていると逆流して気管に入り、窒息や術後肺炎の原因になります。
尚、食事をされた場合、手術は中止となります。食事制限のご理解、ご協力のほど、よろしくお願い申し上げます。手術後、運転して帰って良いですか?
手術後は麻酔薬の使用、手術の緊張等で通常の心身状態ではありません。車の運転は禁止しています。ご家族に運転を依頼するか、公共交通機関を利用してください。
手術後の痛みは何日くらい、どの程度続きますか?
傷の痛みは手術後数日がピークで徐々に軽快します。手術後は鎮痛剤を使用することで痛みの緩和を図ります。傷を気にせず日常生活をおくれるようになるには2週間程度の時間を要します。
帰宅後、痛みや出血があった場合はどうしたら良いですか?
帰宅後の心配や些細な疑問は、代表番号から各診療科へご連絡をお願いいたします。
また、17時以降は救急外来へ連絡または受信いただくようお願いいたします。
尚、手術の日程変更に関しては医師との調整になりますので、各科外来にご相談ください。すぐに職場復帰出来ますか?
麻酔の方法や手術の内容によって職場復帰のタイミングは大きく異なります。デスクワークは翌日から可能ですが、満員電車での通勤や力仕事は1週間から10日前後に予定される術後外来までお休みしてください。復職してからも手術前と同じ仕事量ではなく、短時間の作業から徐々に慣らしていくことをお勧めします。
また、退院時に医師と相談してください。お化粧やマニキュアはして行っても良いですか?
顔色や爪の色は、全身状態を観察するための大変重要な項目になっておりますので、お化粧・マニキュアはお控えください。
アートメイクやタトゥー、日焼け止めもやけどの原因になることもありますので事前にお知らせください。会計にクレジットカードは使えますか?
クレジットカードをご利用いただけます。
※暗証番号の入力がない場合、ICチップ付クレジットカードはご利用できません。手術前の禁煙は必要ですか?
手術前は禁煙をおすすめします。
喫煙習慣のある患者さんでは、全身麻酔・手術にともなう合併症や死亡の危険性が高くなることが知られています。
そのため喫煙習慣のある患者さんには、手術前の禁煙指導をしています。
診療実績
2024年 日帰り手術センター診療科別利用数
詳細は各診療科のページをご覧ください。
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