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先端医療センター Center for Advanced Medical Care

はじめに

小児がんは、化学療法、手術、放射線治療を組み合わせた集学的治療の進歩により治せる病気になってきました。
その中で放射線治療は大きな効果をあげていますが、前途ある小児においては治療が終わった後に出てくる“晩期合併症”*が大きな問題になる場合があります。
陽子線治療は放射線治療のひとつで、従来の放射線治療よりもがん病変にピンポイントに照射することができる新しい方法であり、それによって晩期合併症を減らすことが期待されています。
小児の陽子線治療は平成28年4月より保険診療となっています。
当院では令和4年度より小児の陽子線治療を開始しました。

※小児がん治療の主な晩期合併症
成長・発達障害 低身長、学習障害、骨格・筋・軟部組織への影響 など
生殖機能への影響 不妊など
臓器機能への影響 腎臓機能低下、肝臓機能障害、視力・聴力の低下 など
二次がん(腫瘍) がん治療後に別の種類のがんが発生すること

当院での小児がんに対する陽子線治療について

当院の治療室の紹介

当院での陽子線治療室の紹介です。

治療の流れ
治療の機械が動く様子

当院での取り組みについて

紹介元病院との連携

当院では化学療法などを行う小児がん治療施設と連携して陽子線治療を行います。受診前より情報を共有し、その子に合わせた最適なケアを行います。

プレパレーション(準備、予習、心構え)

その子が安心して治療を受けられるよう、治療前から説明や練習をします。
また、治療中も発達段階や個別性に合わせて、楽しく治療が受けられるように工夫しています。
プレパレーションを十分に行うことで、鎮静・麻酔を必要とせず、起きたまま治療を受けられるようになるお子さんがいらっしゃいます。

鎮静が不要な場合は通院治療

麻酔や鎮静の必要がなく起きたまま治療が受けられる場合は、通院での治療を行います。治療は2〜6週ほどかかりますが、1回の治療は30分〜1時間程度です。休日・祝日を除く平日日中に通院いただき、治療後は帰宅することができます。 ただし、本人の状態、合併症の有無、通院の困難などある場合には、小児科病棟へ入院しての治療も可能です。ご相談ください。

治療中は音楽を聴いたり、動画を見ながらの治療が可能

リクエストにお応えします。
※ただし、頭部など照射部位によっては対応が難しい場合もあります。

麻酔・鎮静が必要な場合

陽子線の治療中は30分程度の静止が必要です。体が動いてしまうと陽子線のビームがずれてしまい、あてたい所(病巣)にあたらず、あてたくない所(正常組織)にあたってしまいます。年少のお子さんや発達などにより静止が難しい場合には、お薬を使って眠る麻酔・鎮静が必要になります。麻酔・鎮静は呼吸や循環(心臓の動きや血圧)に影響を及ぼす可能性があるので、当院ではしっかりモニターで監視を行った上で、麻酔・鎮静に熟達した麻酔科医が処置を行い、安全に治療が受けられるようにしています。

麻酔・鎮静に関連して

麻酔・鎮静が必要な場合には入院が必要です。前後の十分な準備や観察が必要なため、通院での治療はできません。

  • 治療は平日の日中に行います。休日・週末には治療は入りませんので、ご自宅へ外泊することが可能です。
    (金曜日の治療終了後~月曜日朝まで、等)
  • 小学生以下のお子さんが小児科病棟へ入院される場合は、原則として保護者(両親どちらか)の付き添いをお願いしています。
     付き添い者は原則1名、付き添いの交代は可能です。ご希望の方には付き添い食(有料)の提供が可能です。
  • 一時的なお預かりや、付き添い中のご家族の外出などについてはご相談ください。
  • 麻酔・鎮静中の嘔吐を防ぐため、事前の経口摂取制限が必要になり、治療期間中は1日2食となります。
  • 持ち込み食は可能です。

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