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先端医療センター Center for Advanced Medical Care

治療実績

当院は、2022年1月より、前立腺がんの陽子線治療を開始しました。その後、強度変調陽子線治療(IMPT : Intensity modulated proton therapy)や呼吸同期照射といった先進的な陽子線治療技術について、物理的な実証実験を行い、安全性・再現性を慎重に確認しました。その上で、対象疾病を、頭頸部腫瘍、骨肝臓がん、肺がん、骨軟部腫瘍、すい臓がん、胆管がんへと徐々に拡大しました。現在、保険適用となる疾患や、先進医療の適用となる多くの疾患が、治療可能となっております。

開設から2023年1月末までに治療を受けられた患者様は84名にのぼります。がんの治療成績については、今後の経過観察が必要です。引き続き、患者様、ご家族、ご紹介元の先生方の信頼が得られるよう努めてまいります。当院を信頼し治療を受けられた患者様、ご家族、ご協力・紹介いただきました先生方、ご指導賜りました全国の陽子線治療施設の医師物理士の先生方、機械のメンテナンスを行っていただいているベンダーの方々に厚く御礼申し上げます。

上図に患者さんの内訳を示します。
現在のところ前立腺がんが60名と全体の約71%を占めております。これは①保険適用になっている疾患であることや、②当院で最初に治療を始めたこと、③陽子線のメリットが泌尿器科の先生方、患者様に既に浸透していることが要因になっていると考えられます。2023年度につきましては、泌尿器科の先生方のご協力のもと、スペーサー(商品名Space OAR, Boston scientific社)を新たに導入いたします。これにより、患者様により副作用の少ない治療を提供できると考えております。

また、2022年7月に呼吸同期照射を導入したことに伴い、肝臓、胆管、膵臓の患者様のご紹介も徐々に増えてまいりました。2021年度の肝癌ガイドラインにおいても、「手術やラジオ波焼却療法が難しい場合に、良い適応になりえる治療」として記載があります。当時は、保険適用になっておらず、自費または先進医療としての治療でした。しかし、2023年現在、保険適用の拡大により一部は保険適用になっております。このことから2023年度も徐々にご紹介が増えてくるものと予想されます。

最後に、小児がんは、2023年1月までに4名の方が治療を受けられました。現在、小児がんの放射線治療において、陽子線は第一選択になっています。当院は、神奈川県唯一の陽子線施設として、大きな期待が寄せられているものと考えております。しかし、現在は放射線を当てている間に動いてしまうような小さなお子さんには陽子線治療をすることができません。2023年度は、麻酔器などを新たに導入し、麻酔科の先生方の協力のもと、安全に麻酔をかけて、小さな子供たちにも治療を受けていただくことを予定しております。

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