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先端医療センター Center for Advanced Medical Care

SpaceOAR

当院では、2023年4月より、前立腺癌の陽子線治療にあたって、ハイドロゲルスペーサー(商品名Space OAR, Boston scientific社)の使用が可能になりました。 この技術により、副作用の発生頻度が下がったという研究もあります (LE Miller. JAMA Network Open.2020;3(6):e208221.など)。このことから日本でも保険適用になっています。
放射線治療の1カ月ほど前に、前立腺癌の会陰部から、前立腺と直腸との間にゼリー状の物質(ハイドロゲルスペーサー)を注射します。注射の前には麻酔をします。

日本放射線腫瘍学会編 「前立腺がんに対する放射線治療におけるSpaceOAR システムの適正使用指針」より

上の図のように、ハイドロゲルスペーサー(Space OAR)により直腸と前立腺の間に空間ができることで、直腸にあたる放射線を減らすことができ、放射線治療後の副作用(直腸出血)を防止することが期待できます。注射後、数ヶ月でハイドロゲルスペーサー(Space OAR)は体内に吸収され、なくなります。

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