Q&A
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そもそもFDGって何ですか?
A
FDGは、正確には18F-FDG(18F-fluorodeoxyglucose、フルオロデオキシグルコース)といい、ブドウ糖(グルコース)によく似た薬剤です。
18F-FDG
正確には 18F-フルオロデオキシグルコース
18F-FluoroDeoxyGlucose
化学構造上、ブドウ糖のC-2の位置の水酸基(矢印のOH)が、18F(フッ素18)に置き変わったものです。この18Fは放射性物質であり、ポジトロン(陽電子)という放射線を出します。
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体内に投与されたFDGは細胞の中に取り込まれ、途中まではブドウ糖と同じように代謝されるのですが、そのあとの反応が進みません。取り込まれたFDGは細胞内にどんどんたまっていきます。
がん細胞は正常な細胞よりもブドウ糖代謝が活発なため、FDGをより多く取り込み、より多くたまっていきます。
ブドウ糖は細胞内に取り込まれ、代謝されて、エネルギー源になります。
FDGもブドウ糖によく似ているので取り込まれますが、偽物なのでそれ以上は代謝されません。
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そして、がん細胞にたまったFDGからは大量の放射線が出てきます。この放射線をからだの外から特殊なカメラでとらえることにより、がんを見つけるのがPET検査ということになります。