周産期医療センターブログ
出産体験談
久々の更新です。
お産センター入院病棟の授乳室には、落書きノートというものが置いてあり、みなさんの妊娠・出産体験記を自由に記載していただいています。
今日はその中から4月にいただいた出産体験談を一部ご紹介したいと思います。
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2015年4月 経産婦 Oさん
夕食後、おりもののような、尿漏れのようなものが続き、匂ってみたら、懐かしの羊水臭。
家族総出で病院へ向かいましたが、破水からだと陣痛がまだだし読めないということで、私だけ入院、家族は帰宅しました。
その後、12時から不規則な痛みがあり、1時半には本格的に痛みだし、夫に電話。
分娩室に移動するころにはおしりの方に押し出す感じがあり、もう旦那さんは間に合わないね、といったところに到着!
赤ちゃんも一気に準備OKとばかりに来ました。助産婦さんの声がよく耳に入って、赤ちゃんがグイグイと産道をとおっているのがわかりました。
「頭が出てきたよ!」と言われ、初めてそんなリアルな瞬間を見ることができました。(上の子は分娩台でのお産でした)
さらに、「じゃあ自分で取り上げてみましょうか」と提案され…こんな素晴らしい経験をさせてくれた助産師さんに感謝です。
今までにないほど腰痛も外陰部の傷もなく、アクティブバースすごい!
もう次はないと思いますが、もしあれば自宅分娩か、湘鎌で産みたいです。
2015年4月 初産婦 Iさん
ずっとほしくて授かった赤ちゃん。フリースタイルで産みたくて、少し自宅から遠くても、湘南鎌倉で産もうと初めから決めていました。
周囲の人には、近くにもたくさん病院があるのに、なぜわざわざ…といわれたけど、湘南鎌倉で自分らしいお産ができてよかった!と心から思います。
夫・両親の付添いのもと、待望の赤ちゃんを希望通り、自分の手で取り上げ、胸に抱いたとき、心の底からうれしかったです。そして夫がへその緒を切るという希望も叶えられ、とても幸せな気持ちでいっぱいです。
付添いが限られたり、いろんな出産に対する希望も制限している病院が多い中、出産する側の希望をできる限り取り入れてくださる湘鎌に出会え、幸せです。
あの辛い陣痛も、希望通り家族が好きなだけ付き添ったり、好きな音楽を聴いたり、助産師さんが付き添ってくれたからこそ乗り越えられました。これから育児を楽しみます。
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お二人ともとても良いお産体験をされたようで、私たち助産師も大変うれしく、またこのようなご感想をいただける事をありがたく思っています。次への活力になります!
当院お産センターではアクティブバース・フリースタイル分娩を取り入れており、お二人の体験談にもあった通り、分娩経過に問題がない限り、楽な体勢を色々試しながら好きなポーズで産むことができます。あるいは母児ともに余裕がある場合に限られますが、お二人のように、赤ちゃんが出てくる瞬間には自分で取り上げる、ということもできます。
また、できる限り皆様にとっての“自分らしいお産”を叶えられるよう私たちもサポートしていきたいと思っていますので、バースプラン(健診などで希望される方に用紙をお渡ししています。)として、皆様の心に秘めた想いの丈をぶつけてみてくださいね!!
助産師 押見