周産期医療センターブログ
妊婦さんの坐禅会「マタニティZazen」開催!(part1)
3月31日、2016年度の終わりに妊婦さんの坐禅会「マタニティZazen」を北鎌倉は建長寺さまのご支援・ご協力をいただき、開催することができました。
今回はそのお話をブログでみなさんにお伝えしたいと思います。
妊婦さんと井上副院長との語らい
当院の産科スタッフは、従来より女性の産む力と赤ちゃんの生まれる力を最大限に引き出す出産を目指し、自宅にいるのと同じようなリラックスをしてお産できる環境づくりとケア、そしてオキシトシンに着目し関わりを大切にしてきました。
オキシトシンは、私たちの体がつくる安らぎの物質で愛情ホルモンともいわれており、母性愛や幸福感、安心感を与えてくれるものです。
このオキシトシンの研究の権威であるシャスティン教授は、日常生活のなかでオキシトシン分泌を促し活性化する方法をいくつもあげていますが、瞑想法で自分の内部へ注意が向くことの効果もあげています。
瞑想を行うことで、外部に向ける注意の量が減り、その分自分の内部に注意が向いて思考や感情のプロセスが見つめやすくなりオキシトシン分泌システムの活性化につながるということです。
わたしたちの出産の現場においても、産婦さんが外部に向ける注意の量が減り、その分自分の内部に注意が向いてお産に集中していると、凛とした静けさのなかでスムーズに出産されることを何度も経験しています。
お産がスムーズに進んでいくような産婦さんの心の状態をつくり、より女性の産む力をひきだしていきたいという思いでわたしたちが着目しはじめたのが、坐禅を組むということです。
また最近、マインドフルネスや禅が世界的に注目されていますが、スタッフのなかには、1日10分のマインドフルネス瞑想から実践する医師、ヨガと瞑想に取り組む助産師(私ですが。。。)6Fお産センターのナースステーションでは「昨日NHKスペシャルでマインドフルネスやってたね!」またある時は「ためしてガッテンでもマインドフルネスやっていました!」など話をすることもありました。
そのような「とき」だったのでしょうか、ご縁あって今回北鎌倉建長寺での妊婦さんの坐禅会開催の運びとなりました。
お寺と咲き始めた桜
次回は、実際の坐禅会についてお話していきたいと思います。
助産師 三堂 華子