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胸壁外科ブログ

<Vol.03>第54回日本小児外科学会学術集会報告(その2)

胸壁外科
2017.07.25

今回は他施設からの発表のご報告です。

Nuss法に関して、手術方法の工夫や留置する金属の材質を変える試みについて発表されました。また8歳未満で手術を行い10歳未満でバーを抜いた症例では、再発率が高いことが発表されました。手術経験が豊富な病院では、手術結果の改善につなげるために、手術方法の工夫や、過去の手術の検討が行われてその内容を他と共有するために活発に学会で発表をします。

バキュームベル(注)をいち早く導入した病院からの発表では、41人の患者さんで1年以上たった時点で体表面から陥凹の程度を測定し、年齢によっては改善していることが報告されました。しかしこの治療法を何人の患者さんに行ったが明らかではありませんでした。何人に行って何人に効果があったが医学的な結果の検証に大切であると考えて、私がそのことを質問すると、100人以上に行ったとのことでした。

他の施設からは、バキュームベルの施行前後でCTを撮影すると、胸骨の陥凹は変わらず、皮膚と胸骨の間の皮下組織が厚くなって体表面からは陥凹が改善したように見えるとの発表がありました。

注 バキュームベル:前胸壁に大きなカップのような器具を当ててその中を陰圧にして陥凹を吸い上げて治そうというヨーロッパで開発された器具。健康保険は適応されず自費(12万円程度)で購入して使用します。

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