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腎臓内科ブログ

<Vo.21>【育児は育自-親になるということについて】

腎臓内科
2012.09.29

「喘息発作です。上気道炎が誘引でしょう。」

つい最近我が子についた診断名。(両親とも病気知らずなのに、どうして?)というショックと(やっぱりそうだったか)とこれから注意すべき点を想定できるな、というぼんやりした安心感と、同時に(子供に申し訳ない)気持ちが入り乱れ、息切れしながら元気に吸入器をなめまわしている子供を尻目に、自分の歩んできた道を再び反省しました。

私には現在7歳・4歳・2歳になる子供がいます。そして、葉山ハートセンターと湘南厚木病院の透析室、湘南鎌倉総合病院では総合内科初診外来や腎臓内科外来の診療をさせて頂く一方、各種カンファレンス・学会発表を通し研鑚を積む日々を過ごしています。

「親になる事」は妊娠・出産という過程を経て得る果ての無い道程だと思いますが、医師、特に女医にとっては幅広く多角的な診療を行っていくスキルを磨く事がで きるチャンス、当たり前の事ですが医師自身や対峙する患者の周囲に巻き起こる「個人と家族の関係」を幾度となく再考するチャンスが得られる重要かついか も人間的な環境だと思います。前述の一件で、また一つ「子に慢性疾患が診断される事」に対する親の心理を私は学ぶ事ができました。

出産や妊娠、果てには結婚を機に職場を去る友人もいる一方、育児しながら仕事を続け勇気とパワーを与えてくれる小姑・友人の存在が私の支えになっています。私が母となった直後の7年前、子供を育てつつ業務を難なくこなすコメディカルの母親達、子供を立派に育て上げた看護師さんたちが、育児生活に負けそうになっていた私にとってなんとまぶしく見えた事か!育児しつつ仕事を続ける母の力強さとたくましさ、優しさ、その尊さ、立派さに畏敬の念を覚えました。これまで横柄で他人に対する思いやりに乏しかった自分の態度を反省しました。育児中の女性や育児を終えた中高年女性に対する考え方は、この時180°変化したのを今でもまざまざと覚えています。この経験後、私の妊娠・出産・育児について、実にさまざまな方面から多様な意見を聞くという貴重な体験をしました。

要は、育児と仕事の両立を規定するものは、第1に母親自身やその夫・両親など子に直接関わる各人個々の価値観、第2に子とその親を支える周囲のサポート体制、第3に子の成長に従って生活スタイルや時間割りを変えられるような、母親のタフで柔軟性のある精神力と体力、敏感で余裕ある心だと思います。付け加えるなら第4には母親自身の十分な健康管理、体力温存術の有り様でしょう。

3.11以降、「絆」を軸に家族や周囲との関わりを見直し時間を大切にするという価値観が新たに芽生えました。情報が飛び交い社会の流れが速くなった世の動きに加え子供自身の発達や社会性・気づきによって母親・家族の価値観はどんどん変化していきます。育児に王道はないのと同様、妊娠・出産し育児をする事になった女医の勤務体制・形態にも多様性が今後必要になるだろうと思います。

私は何をするのも遅く、仕事も人一倍時間がかかってしまいますが、それなのにものすごく欲張りで頑固・意地っ張りな性格なので妊娠を知った時、育児も仕事も 頑張りたい、と望んでいました。しかし、夫婦ともに出身が遠隔地で周囲に頼れる親戚がいないため、産後の「サポート体制不備」を不安に思う初妊婦生活を送っていました。第1子出産後、当病院に「24時間子供を安心して預けられる保育園」を理念とした立派な保育園があるという情報を得、生後4ヶ月目の子を恐る恐る預けていく事にしました。あれから7年、私達夫婦の仕事と大事な子供達を、この保育園は本当によく支えてくれ、育んでくれています。そして、私の個人的な状況を加味し、外来のみの勤務の中で業務を支え指導して下さる腎臓内科のすばらしい上司や同僚たち、各病院の透析室スタッフの皆様に幾度も感謝する毎日です。

育児は育自、「親になる」という事は「一生続く学び」で、人生が豊かになる素敵な体験だと思います。子供の笑顔からまたパワーを得、忙しい平日を何とか終わらせた週末は子供孝行をする、そんな一週間がこれからもまた、続いていきます。

保育園

追加発言ですが。。。。(日高より)

真栄里先生は医師として働きながら、良き妻であり、また3人のお子さんの良きお母さんです。どこにそれだけのパワーが潜んでいるのか、驚くばかりです。

腎臓内科ニュースには載せていましたが、2012年5月に横浜で開かれた第83回神奈川腎研究会において、真栄里先生は最優秀演題賞を授与されました。

真栄里先生は、これからも、仕事も家庭も大切にして一歩一歩進まれていくことと思います。

札幌の学会の打ち上げにて

札幌の学会の打ち上げにて

札幌の学会の打ち上げにて

札幌の学会の打ち上げにて

腎免疫血管内科医師
真栄里 恭子

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