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腎臓内科ブログ

<Vol.39>【湘南ADPKDセミナー開催! 私の過去、現在、そして未来へ】

腎臓内科
2014.08.23

みなさま、こんにちは(こんばんは?)
4月から守矢英和先生と交代で腎免疫血管内科の所属となった日高寿美です。よろしくお願いします。

今日は8月19日に鎌倉パークホテルで行われた、湘南ADPKDセミナーについてお知らせいたします。
8月19日は火曜日で江の島の花火大会の日でしたが、近隣の先生方や院内の先生方、薬剤師さん、看護師さんなどたくさんの方のご参加を頂きました。

ADPKDと書きましたが、これは多発性嚢胞(のうほう)腎(autosomal dominant polycystic kidney disease: ADPKD)の略になります。
これは、多くは遺伝でおこる病気で、両側の腎臓にたくさんの嚢胞ができてしまい、腎臓が腫大し腎機能が徐々に低下する病気です。
肝臓に嚢胞ができることもよくあります。遺伝性の病気の中では頻度が高く、透析導入となる原因としては4番目に毎年ランクされている病気です。

大きくなった腎臓 嚢

大きくなった腎臓 嚢胞がたくさんみられる

ADPKDをきたす遺伝子の解析が1990年代になされ、それを契機に各国で様々な研究が行われ、治療薬の開発がなされてきています。
今年の春からADPKDの患者さまに“サムスカ(一般名 トルバプタン)”という薬が承認され、世界に先駆けて私たちは使うことができるようになりました。

そこで、私は5月より“のうほう腎外来“を立ち上げて外来診療を開始いたしました。
近隣の多くの先生方にこの外来を知っていただきたい、そしてあらためてADPKDのことを整理し勉強したい、という思いで、大塚製薬株式会社様のご協力のもと湘南ADPKDセミナーが開催されました。

開会のご挨拶を、鎌倉市でご開業されている章平クリニック院長 湯浅 章平 先生にお願いし、一般講演を私、特別講演を順天堂大学泌尿器外科学教授の堀江 重郎 先生、座長を当院泌尿器科部長の三浦 一郎 先生、そして副院長 小林 修三 先生にお願いいたしました。

ADPKDプログラム

セミナー風景

私がADPKDを研究するきっかけは、ドイツのハイデルベルク大学 解剖・細胞生物学研究所に1999年から留学したときになります。
日本では電顕を使ったり免疫組織学的な実験しか経験がなく、たんぱく尿がどうしてでるのか、腎障害の発症や進展の機序は?などが最大の関心事でした。
しかし、ハイデルベルクに行ってからはグループのボス Ralph Witzgall先生に嚢胞腎の遺伝子を使った研究をするように言われたのです。
それからは、大腸菌と友達になり、いろいろな分子生物学的な実験をするようになりました。

Ralph Witzgall先生

ある程度の結果がでて、2000年のアメリカ腎臓学会でポスター発表することができました。
その時に堀江先生と知り合いになり、日本へ帰国してからも、ADPKDだけでなく、泌尿器科的疾患に関してもご相談するようになりました。
そして、今回この鎌倉へおこしいただき特別講演をしてくださりました。
堀江先生のお話は、ADPKDの鍵となる分子であるcyclic AMPの話から、トルバプタンがADPKDにはたらく機序など明快にお話してくださいました。

座長の小林修三先生

座長の小林修三先生

座長の小林修三先生

今回、湘南ADPKDセミナーでお話させていただくにあたり、しばしの間、自分のたどってきた道を振り返ってみました。
今、湘南鎌倉総合病院で勤務させていただいているのは、いえ、そもそも腎臓内科医を選んだのは、私が研修医1年生だったときに腎臓のミクロの世界の美しさを電子顕微鏡で見せてくださった小林先生のおかげです。
そしてたまたまドイツで基礎の面でかかわっていたADPKDのおかげで堀江先生と知り合いになることができ、新しい薬の登場により臨床の立場からまたADPKDと密接にかかわるようになりました。
腎炎の研究をしたいと思ってハイデルベルクへ行ったのに、まったく違う世界で、最初は少し後悔をしたような気もしますが、今となってはそれもよかった、と素直に思えます。
そして何よりも、人生において、人と人のつながりって不思議で、大事で、面白いなあ、とあらためて思いました。

さあ、振り返るのは終わりにして、また前を向いてすすんでいきましょう!

腎免疫血管内科
日高 寿美

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