腎臓内科ブログ
<Vol.43> 【9/9 SK腎セミナー お題はサムスカ】
お久しぶりです。血液浄化部の守矢英和です。
すっかり秋めいた時期となりましたが、さる9月9日に恒例のSK腎セミナーが開催されました。
今回のテーマはずばり「サムスカ」。
長年、利尿剤と言えばループ利尿薬のラシックスやサイアザイド系利尿薬のフルイトランなどが用いられていましたが、日本発の新しい作用機序による水利尿薬が誕生し、臨床においてもさまざまな分野で用いられています。
そこで今回は、肝臓・循環器・腎臓領域からそれぞれ発表をいただき、学際的な内容を意図してプログラムが組まれました。
最初は、当院の消化器病センターの魚嶋先生が、肝性浮腫・腹水について概説し、次は済生会横浜市東部病院の循環器内科より滝村先生を招聘し、循環器領域におけるサムスカの立ち位置についてご講演いただき、最後は当院腎免疫血管内科主任部長の大竹先生より、腎臓を中心とした体液管理についての基礎的な知見についてreviewされました。
サムスカは最近、多発性嚢胞腎に対する嚢胞進展抑制効果についても保険適応が拡大され、今後多くのデータ集積されてくる薬剤だと思います。
セミナーの終了後は場所を移して懇親会が行われ、subspecialityの枠を超え、さまざまな意見が交換されましたが、自分の専門とする科以外の科の先生方と話すことは、非常に参考になることが多く、沢山の刺激を受けました。
次のSK腎セミナーは11月25日に、腎疾患とリハビリをテーマに開催される予定です。
是非、興味ある医療従事者は参加してください。近々ホームページ上に案内が掲示されます。
最後に雑感!
もう今年もあと3ヶ月となりました。
書店には来年の手帳が店頭にならび、私たちの科の忘年会の日程もすでに決まっており、今年も消化不良のまま1年が過ぎてゆきそうで、歳はとりたくないなーと思う今日この頃です。
血液浄化部
守矢 英和