腎臓内科ブログ
<Vol.44> 【9/26-10/3 沖永良部島応援 〜まだ蝉の鳴き声が〜】
9月の末から8日間、沖永良部島にある沖永良部徳洲会病院に応援に行って参りました。
沖永良部島は鹿児島県の奄美群島の南西部にある人口1万3000人の島で、鹿児島本土から約540km、沖縄本島から約60kmに位置し、沖永良部島から鹿児島までは飛行機で1時間25分を要します(ちなみに羽田~鹿児島間は1時間40分)。
鹿児島~沖永良部間はプロペラ機が運航し、空港に到着後は徒歩で空港ターミナルに移動します。
同院は一般62、医療療養49、介護療養21の計132床の病床を、透析室には12床の病床を持ち、島唯一の総合病院として島の医療を支えています。常勤は佐藤院長先生、小児科・産婦人科各1名で、他に内科・外科応援医師各1名、初期・後期研修医師各1名で診療業務を行っております。
外壁は塗装で改修されていますが、内部は築24年の為か傷みが随所に見受けられました。
応援業務内容は午前午後の一般内科外来診察・当直に加え、入院診療を初期研修・後期研修の先生方と一緒に携わります。肺炎、COPD、尿路感染症、脱水等による入院が多くを占めますが、高Na血症、低Na血症、低K血症、高Ca血症等の電解質異常や、慢性腎不全増悪等の腎疾患も見受けられ、研修の先生と共に診断・治療を行いました。
観光スポットの一つ、屋子母(やこも)海岸。白い砂浜と沖合のリーフの間にはサンゴ礁が広がります
天気良ければ水平線の向こうに与論島や沖縄本島の島々を見ることができるとのことです。
同院は当院とは医療設備や医療スタッフの医療資源が全く異なる故、実際に行う医療は異なりますが、疾患へのアプローチや患者さんに向き合う姿勢はいつでもどこでも同じであることに改めて気づかされました。
3F病棟からの風景。10月でも蝉の鳴き声が響きます。
腎免疫血管内科
石岡 邦啓