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胸壁外科ブログ

<Vol.10>閲覧回数

胸壁外科
2018.02.14

胸壁外科のこのホームページを見ていただいた回数が2018年1月は月間1,800回を超えて過去最高になりました。ご覧いただきありがとうございます。

私たちはおそらく国内唯一の胸壁外科を標榜する診療を行うにあたり、漏斗胸の方の症状や、心臓や呼吸の機能に関する研究、私たちが行っていない手術方法も十分に理解して、ご説明や診療ができるように努めています。他の手術法を研究することによって自分たちの手術を改良させることもあります。ホームページの記述に当たっては思い込みや個人の感想のような事柄を極力排除して、理論的に公平に判断、吟味した最新の「エビデンス」(コラムvol.5参照)を公表しています。

たとえば1998年にNuss先生が画期的な漏斗胸手術として金属棒を胸骨の裏側に留置する手術を発表した論文の患者さんの平均年齢は10歳以下でした。しかし、5年以上前からNuss 先生は「12-15歳くらいまで待ってから手術をする。18歳以上は合併症が増える」とおっしゃっています(Ann Cardiothorac Surg 2016;5:493)。このように経験を積むことによって、効果が高く合併症が少ないより良い治療法を再考することは尊敬すべきことです。Nuss先生が開発した手術が普及して、漏斗胸の手術が広く行われるようになり、漏斗胸が改善した方がたくさんいます。しかしNuss先生の当初の論文だけを参考にして、工夫もなく10歳以下の患者さんに対してNuss法を行ったり、Nuss法の問題の一つである疼痛が遷延することを説明しない医師もいるようです。私たちの胸肋挙上術変法を過去の術式と混同して批判する医師もいます。胸郭変形疾患に関して十分な診察や治療の経験を有し、常に論文や学会を通して最新の情報を得ている医師は多くはないと思われます。

患者さんやご家族に広くご説明するためにインターネットは大切な手段です。医師に対して胸肋挙上術を周知し議論するために学界や論文は重要な場所です。今後も胸肋挙上術をさらに進化させてその成果を発表していく努力を続けたいと思います。

米国で開催される呼吸器外科、心臓外科の分野で世界で最も権威のある学会であるAmerican Association for Thoracic Surgeryに胸肋挙上術の演題が採用されました。

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