胸壁外科ブログ
<Vol.11>第98回米国胸部外科学(American Association for Thoracic Surgery, AATS)について(その1)
第98回米国胸部外科学(American Association for Thoracic Surgery, AATS) に胸肋挙上術の演題を発表しました。
この学会は1917年に設立された心臓外科、呼吸器外科では世界で最も歴史がある大きな学会で世界中に会員がいます。
日本の学会では10室以上に分かれて、多くの演題が発表されるのが通常ですが、AATSでは、最大でも心臓、大動脈、呼吸器、小児心臓の4会場に分かれるだけで厳選された演題を討論します。
発表時間が8分と長いだけでなく、その後の質疑が10分と発表より長く、興味ある質問が続くうちは予定を超過しても討論時間を延長することがあるのも日本の学会との大きな違いです。
この様な会に選ばれたことは大変名誉であるとともに、とても緊張して臨みました。
全体会が行われる部屋では1,700脚ほどの椅子がありましたが、立ち見が出る事もありました。
留学中の恩師の米国のChitwood教授, ドイツのSchafers教授や教科書や論文で著名な先生方の講演を拝聴しました。
現在の心臓外科手術で最も数が多い冠状動脈バイパス手術を米国で初めて行ったGreen先生が登壇したレジェンドランチョンでは、心臓外科黎明期のご苦労を興味深く伺いました。
会場のカリフォルニア州サンジエゴのコンベンションセンターはとても広く、西には湾とヨットハーバー、東は中心街に面していました。湾には海軍基地があり、現役空母が2隻、博物館になった退役空母が1隻停泊していました。
旧市街中心部にはレストランなどが並ぶ地区がありましたが、食事は一品の量がとても多く、円安のためか物価が高く感じました。メキシコと国境を接し、街じゅうにヤシの木がありますが、5月に入っても最高気温が15度程と思ったよりも寒い日が続きました。町の周囲は砂漠のような乾燥地帯ですが、雨も降り、想像していたのとはかなり異なる気候でした。
発表内容は次回に報告します。