救急総合外科
救急総合外科(Acute Care Surgery)について
湘南鎌倉総合病院では、2024年より新たに「救急総合外科(Acute Care Surgery:ACS)」を設立しました。
Acute Care Surgeryは2005年に米国外傷外科学会が提唱した比較的新しい診療領域であり、「重症外傷」「救急外科」「外科的集中治療」の3本柱から構成されています。
日本でも学会が発足し、今後さらに発展していく分野です。
特徴
当科は、救命救急センターと連携しながら、年間2万件を超える救急搬送を受け入れる全国有数の救急医療体制の中で診療を行っています。
外傷外科
交通事故や転落などによる多発外傷や重症体幹部外傷に対応し、手術だけでなく集中治療管理や保存的治療も行います。
救急外科
急性虫垂炎や腸閉塞といった一般的な急性腹症から、敗血症性ショックを伴う重症例、壊死性筋膜炎などの感染症まで幅広く対応しています。腹腔鏡手術も積極的に導入しています。
外科的集中治療
外傷や救急外科症例のうち重篤な患者に対し、集中治療部と連携して全身管理を行っています。
これらの領域を横断的に担うことで、シームレスかつ迅速な救急外科診療を実現しています。
チーム体制と教育
当科は一般外科、消化器外科、呼吸器外科、血管外科など幅広いバックグラウンドを持つ外科医によって構成されており、予定手術から緊急手術、外来・病棟管理まで一貫して対応しています。
また、研修プログラムでは外科専門医・救急科専門医の双方を目指せる体制を整え、将来のAcute Care Surgeonの育成に力を注いでいます。国内外での研修機会も設け、南アフリカの外傷センターでのトレーニングなど、国際的な経験を積むことも可能です。
スタッフ

救急総合外科部長
略歴 |
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認定等 | 日本救急医学会救急科専門医、日本外科学会外科専門医、日本消化器外科学会消化器外科専門医、日本脈管学会脈管専門医 | ||||||||||
所属学会 | 日本臨床外科学会、日本外傷学会、日本Acute Care Surgery 学会認定外科医 |
略歴 |
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認定等 | 日本救急医学会救急科専門医、日本外科学会外科専門医、認定内科医 | ||||||||
所属学会 |
日本救急医学会、日本外科学会、日本内科学会 |

略歴 |
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所属学会 |
日本外科学会、日本腹部救急医学会、日本Acute Care Surgery 学会、日本消化器外科学会 |
目指す姿
救急総合外科は「普段から外科医として研鑽を積んでいる医師が担うべき領域」と考えています。
私たちは地域の皆さまに安心を届けるとともに、日本におけるAcute Care Surgeryの発展を牽引する施設となるべく、診療・教育・研究に全力で取り組んでまいります。