膵がんセンター
0期発見を目指して ~ MRCPとEUSを活用した膵がんの早期診断と治療~
当センターでは日本消化器外科学会専門医ならびに日本肝胆膵外科学会高度技能指導医を中心に、がんの中でも難治がんに分類される膵臓がんの診断と治療を専門としています。膵臓の疾患は診断・治療の面で専門性が高く、高リスク、高難度の手術を安全かつ確実に行うためには診療チームの総合力が問われます。進行がんにおいても関連各科との密な連携のもと、専門的治療の要としての外科治療を中心とした集学的治療を担っています。
また、当院ではMRCP(MR胆管膵管撮影)とEUS(超音波内視鏡)を組み合わせ、膵がんの早期診断にも力を入れています。さらに、膵がんの発症初期に有用とされるバイオマーカーも適宜活用しています。
● 症状のない方や膵臓の機能をチェックされたい方は、予防医学センターへお申し込みください。
● 症状のある方は紹介状をお持ちの上、膵がんセンター外来(消化器病センター肝胆膵内科・肝胆膵外科)をご受診ください。
● 人間ドックや健康診断のエコー検査で膵のう胞を指摘された方は、膵がんセンター(消化器病センター肝胆膵内科・肝胆膵外科)をご受診ください。
ご予約のご案内
待ち時間短縮のため予約制を導入しております。ご予約優先にはなりますが、当日受診も可能です。
医療機関からのご紹介
TEL0467-45-8923
【受付時間】月~土曜日:8:30~17:00
FAX0467-45-9784
新規予約電話番号
TEL0467-84-8922
【受付時間】月~金曜日:13:00~16:30
診療時間のご案内
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | |
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午前 9:00〜11:00 |
数納 増田 |
小泉 | 田中(茉) 眞一 |
山上 小泉 |
川原 窪田 |
藤原 木村 |
午後 13:00〜14:00 |
数納 増田 |
小泉 | 田中(茉) | 小泉 | – | – |
スタッフ

院長補佐
膵がんセンター 非常勤センター長
履歴 |
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資格 | 医学博士 日本外科学会 認定医、専門医、指導医 日本消化器外科学会 名誉会員、名誉会長、認定医、専門医、指導医 日本肝胆膵外科学会 名誉会員、監事、前副理事長、高度技能指導医 日本膵臓学会 名誉会員、指導医 日本消化器内視鏡学会 認定医 |

膵がんセンター副センター長、肝胆膵外科主任部長
履歴 |
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資格 | 医学博士 日本外科学会指導医・専門医・認定医 日本肝臓学会指導医・専門医 日本消化器病学会指導医・専門医 日本消化器外科学会指導医・専門医 日本消化器外科学会認定がん治療認定医 日本移植学会認定医 OSCE外部評価者認定医 Certificate by American Society of Transplant Surgeons (Liver and Kidney transplantation) 日本肝胆膵外科学会評議員 高度技能専門医 ロボット支援手術 da Vinci 術者認定資格(da Vinci Xi.V) |

副院長、膵がんセンター副センター長、消化器病センター主任部長
履歴 |
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資格 | 医学博士 日本内科学会総合内科専門医 日本消化器病学会認定消化器病専門医・指導医 日本消化器内視鏡学会専門医・指導医 日本膵臓学会認定指導医 日本胆道学会指導医 日本肝臓学会専門医 日本がん治療認定医機構がん治療認定医 日本消化器内視鏡学会学術評議員日本消化器内視鏡学会関東支部評議員 日本消化器病学会評議員 日本消化器病学会関東支部評議員 |

肝胆膵外科部長
認定等 | 医学博士、日本外科学会 専門医、消化器外科学会 専門医・認定医、消化器病学会 専門医、肝臓学会 専門医、消化器内視鏡学会 専門医、小児慢性特定疾患指定医 | ||||||||||||||||||||||||||||
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所属学会 | 消化器外科学会、臨床外科学会、日本肝胆膵外科学会、日本膵臓学会、日本胆道学会、日本癌学会、日本癌治療学会 | ||||||||||||||||||||||||||||
略歴 |
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消化器病センター部長
略歴 |
2009年 昭和大学医学部卒 |
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所属学会 | 日本内科学会総合内科専門医、日本消化器病学会指導医・専門医、日本消化器内視鏡学会指導医・専門医、日本内科学会認定内科医、日本肝臓学会専門医、日本膵臓学会認定指導医、日本胆道学会認定指導医、日本IVR学会指導医・専門医、日本がん治療認定医機構がん治療認定医、日本門脈亢進症学会、日本消化器内視鏡学会学術評議員、日本消化器内視鏡学会関東支部評議員 |

肝胆膵外科部長
認定等 |
日本外科学会 専門医、日本消化器外科学会 専門医・指導医、日本消化器病学会 専門医、日本肝臓学会 専門医、日本腹部救急医学会 認定医、日本消化器がん外科治療 認定医、日本がん治療 認定医、日本旅行学会 認定医、緩和ケア研修会受講済、ロボット手術(da Vinci)certificate 取得(助手) |
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所属学会 |
日本外科学会、日本消化器外科学会、日本肝胆膵外科学会、日本内視鏡外科学会、日本消化病学会、日本肝臓学会、日本大腸肛門病学会、日本臨床外科学会、日本腹部救急学会 |
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略歴 |
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肝胆膵外科部長
認定等 | 日本肝胆膵外科学会評議員、日本外科学会専門医、日本消化器外科学会消化器外科専門医、日本肝臓学会専門医、下肢静脈瘤血管内レーザー焼灼術実施医、腹部ステントグラフト実施医 | ||||||||||
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所属学会 | 日本外科学会、日本臨床外科学会 | ||||||||||
略歴 |
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肝胆膵外科医長
認定等 | 日本消化器外科学会 専門医、日本消化器外科学会 消化器がん外科治療認定医、日本腹部救急医学会 認定医、インフェクションコントロールドクター(ICD) | ||||||||||||||||
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所属学会 | 日本消化器外科学会、日本消化器外科学会、日本腹部救急医学会 | ||||||||||||||||
略歴 |
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消化器病センター 医長
略歴 |
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所属学会 |
日本内科学会総合内科専門医・認定医、日本消化器内視鏡学会指導医・専門医、 |

消化器病センター 医員
略歴 |
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所属学会 | 日本内科学会内科専門医、日本消化器内視鏡学会専門医、日本がん治療認定医機構がん治療認定医、 日本消化器病学会認定消化器病専門医 、日本炎症性腸疾患学会専門医、日本内科学会、日本消化器病学会、日本消化器内視鏡学会、日本胆道学会、日本膵臓学会、日本炎症性腸疾患学会 |

消化器病センター 医員
略歴 |
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所属学会 |
日本内科学会内科専門医、日本内科学会、日本消化器内視鏡学会、日本消化器病学会、日本胆道学会、日本膵臓学会 |
組織図
検査内容
- 膵ダイナミックCT
- MRCP(MR胆管膵管撮影)
- PET/CT検査
- EUS(超音波内視鏡検査)
- ERCP(内視鏡的逆行性膵胆管造影法)
治療実績(2024年度)
膵臓切除合計 | 46 |
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膵頭十二指腸切除 | 30 |
膵体尾部切除 | 13 |
膵中央切除 | 3 |
内視鏡的逆行性膵胆管造影検査(ERCP) | 651 |
内視鏡的超音波検査(EUS)総数 | 812 |
うち超音波内視鏡下穿刺吸引法 (EUS-FNA) | 175 |
うち超音波内視鏡下瘻孔形成術 | 42 |
特長
あきらめない膵がん治療
膵がんは、「見つかりにくくて死亡率の高い病気」です。これは、膵臓の位置が、「いろいろな臓器のうしろに隠れて、深いところにある」からです。また、膵がんは、非常に予後の悪い病気で、手術の難易度も高いとされております。「あきらめない膵がん治療」をモットーに、これらの疾患に対して超音波内視鏡、PET- CT検査などを用いて正確に診断し、手術治療を中心に化学療法、陽子線治療、トモセラピー(腫瘍の形に合わせて放射線を照射)などを用いて、高度な集学的治療を提供いたします。さらに膵臓の良悪性疾患に対しては腹腔鏡下手術を積極的に施行しております。


膵がん早期診断プロジェクト
膵がんは我が国においても年々増加しており、2021年のがん死亡数は、肺がん、大腸がん、胃がんに続いて第4位となっております。治癒が期待される唯一の治療法である「手術」が可能な段階での早期発見・早期治療を目指すことが重要になっています。当センターでは膵がんを早く見つけるために近隣の病院やかかりつけ医の先生、地域の先生方と協力して、患者を救うためのプロジェクトに取り組んでおります。
膵がん 危険因子
糖尿病 | 膵がんは、糖尿病を5年以上経験している人に発症する可能性が高く、糖尿病でない人と比較すると危険性は、約2倍と考えられています。 |
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肥満 | 正常体重の人よりリスクが20%ほど高くなり、20歳前後に肥満であった人も特に男性では膵がんになりやすいと考えられます。 |
性別 | 男性の方が女性よりも多く膵がんと診断されています。 |
年齢 | 膵がんと診断されたほとんどの患者さんは60歳以上です。 |
喫煙 | あまり知られていませんが、喫煙も重要な危険因子です。 |
慢性膵炎 | 長年にわたってアルコール摂取量が多い方の病気です。 |
家族歴 | 膵がんの5~10%が家族性膵がんで、家族性膵がん家系の人は一般の方よりも膵がんになるリスクが高いとされ、家族性膵がんの患者さんの兄弟、子どもが膵がんになるリスクは3倍以上と言われており、親子兄弟に患者さんが2人いる場合には6倍のリスク、3人いると32倍のリスクという報告もあります。 |