脳卒中センター
専門チームによる先進的な脳卒中治療 ~発症直後から社会復帰まで、一人ひとりに寄り添う包括的医療~
脳卒中は、脳の血管が詰まる・破れるなどによって脳に障害が生じる病気の総称で、代表的な病型には脳梗塞・脳出血・くも膜下出血があります。これらは時間との闘いであり、内科治療・外科治療・血管内治療を組み合わせた総合的かつ迅速な対応が求められます。
当院脳卒中センターでは、脳卒中診療科・脳神経内科・脳神経外科が三位一体となって連携し、患者様一人ひとりに最適な急性期治療を提供しています。さらに、看護師・放射線技師・リハビリテーションスタッフ・薬剤師・栄養士・医療ソーシャルワーカーなど、多職種が職種の垣根を越えて一つのチームを形成し、発症直後から退院・転院まで切れ目のない包括的医療を行っています。
2024年度には18床の脳卒中ケアユニット(Stroke Care Unit : SCU)を新設し、より専門性の高い治療環境を整備しました。
過去10〜20年間で脳卒中診療は大きく進歩しました。特に脳梗塞超急性期に行う
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- t-PA静注療法
- 血栓回収療法
は、高い有効性が確立されています。2018年に脳卒中・循環器病対策基本法が成立し、国を挙げて脳卒中治療体制の整備が進み、日本脳卒中学会による一次脳卒中センター(Primary Stroke Center : PSC)およびPSCコア施設の認定制度が始まりました。
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- PSC:24時間365日脳卒中救急を受け入れ、速やかにt-PA静注療法を含む脳卒中診療を開始できる施設
- PSCコア施設:PSCの中でも、24時間365日血栓回収療法を行える地域の中核的医療機関
当院は鎌倉市内で唯一、制度開始初年度からPSCコア施設の認定を取得しており、PSCの要件を満たしたうえで地域の脳卒中診療を牽引する役割を担っています。
スタッフ

溝上 康治/ 佐賀大学卒(1999年)
脳神経外科、脳血管外科 部長
脳神経外科、脳血管外科 部長

宮﨑 雄一/ 九州大学医学部卒(2004年)
脳卒中センター長、脳卒中診療科(脳血管内外科) 部長
脳卒中センター長、脳卒中診療科(脳血管内外科) 部長
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山本 大介/ 順天堂大学卒(2008年)
脳神経内科部長
脳神経内科部長

吉岡 和博/ 山口大学卒(2011年)
脳卒中診療科(脳血管内外科)部長
脳卒中診療科(脳血管内外科)部長
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組織図
検査内容
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- CT(頭部単純CT、頭頚部3D-CTA、頭部4D-CTA、頭部CT灌流画像など)
- MRI (頭部単純MRI、頭頚部MRA、頭部MRI灌流画像など)
- エコー(頚動脈エコー、経頭蓋ドップラー、経胸壁心エコー、経食道心エコー、下肢静脈エコーなど)
- 血管造影
- 脳血流SPECT
- ホルター心電図、植込み型心電計
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治療実績(2024年)
(件)
脳神経外科
(脳卒中入院症例数)脳内出血 92 くも膜下出血 42 脳動脈瘤 48 脳動静脈奇形 4 もやもや病 1 内頚動脈狭窄 9 中大脳動脈狭窄 1 その他 2 脳神経外科
(脳卒中手術症例数)未破裂脳動脈瘤クリッピング 7 破裂脳動脈瘤クリッピング 22 未破裂脳動脈瘤コイリング 14 (内:フローダイバーター) 3 (内:WEB) 1 破裂脳動脈瘤コイリング 3 脳内血腫除去術 6 (内:内視鏡) 0 内頚動脈内膜剥離術 6 水頭症手術 10 脳動静脈奇形摘出術 1 バイパス手術 2 脳動静脈瘻閉鎖術 1 その他 1 脳卒中診療科 脳梗塞 334 脳出血 64 くも膜下出血 10 tPA静注療法 56 血栓回収術 116 脳神経内科
(入院・外来症例数)一過性脳虚血発作 6 (件)
入院症例数 脳梗塞 334 脳内出血 158 くも膜下出血 52 脳動脈瘤 48 脳動静脈奇形 4 もやもや病 1 内頚動脈狭窄 9 中大脳動脈狭窄 1 一過性脳虚血発作 6 その他 2 治療数
血栓回収術 116 tPA静注療法 56 未破裂脳動脈瘤クリッピング 7 破裂脳動脈瘤クリッピング 22 未破裂脳動脈瘤コイリング 14 (内:フローダイバーター) 3 (内:WEB) 1 破裂脳動脈瘤コイリング 3 脳内血腫除去術 6 内頚動脈内膜剥離術 6 水頭症手術 10 脳動静脈奇形摘出術 1 バイパス手術 2 脳動静脈瘻閉鎖術 1 その他 1